下馬の住宅
- #ARCHITECTURE
- #FEATURE
- #HOUSE
- #2020.Jul.16
東京都世田谷区に建つ、夫婦と子供3 人のための住宅。
6 戸の戸建住宅からなるミニ開発の最も北側に位置し、敷地南側や東側には隣家がすぐ近くまで迫っているのに対し、北側は敷地の高低差によって遠く渋谷駅周辺の再開発までを見渡すことができます。
厳しい北側斜線規制と1 階に必要な駐車場から切り取られた限られたボリュームの中に、住まい手にとって広く豊かな空間をつくり出すことを目指しました。
まず、半層地下に埋めたRC 造の箱の上に2 層の片持構造の木造ボリュームをのせた3層構成の建物とし、住宅全体をひらけた北の空に向かって開放しました。
北向きのルーフバルコニーからは天空光が室内に入り込み、室内各所から入ってきた自然風はルーフバルコニーへと抜けていく。層間に建物全周にわたって設けられた2 つのスリットは、周囲のどの住宅とも目線が合わず、空と隣地の緑のみを垣間見ることができます。
また、スリットから入ってくるわずかな直射光は、時間の移ろいを住まい手に感じさせてくれます。
ルーフバルコニーとスリットから入ってくる自然を建物全体で享受するため、3 層構成の中に半層ずつズラした6 枚の床を設け、それらを中心の階段でつなぐ立体的な空間構成とした。光や風が通り抜ける階段は、どこにいても家族の気配を感じられる住宅にしたいという建主の要望を叶えてくれます。
都内の密集住宅地にありながら、周囲からの視線を気にせずに自然を最大限享受できるこの住宅は、家族の成長に合わせて互いの距離感を適度に変化させながら緩やかなつながりを演出する、豊かで柔軟な生活の場となることを期待しています。
東京都世田谷区に建つ、夫婦と子供3 人のための住宅。
6 戸の戸建住宅からなるミニ開発の最も北側に位置し、敷地南側や東側には隣家がすぐ近くまで迫っているのに対し、北側は敷地の高低差によって遠く渋谷駅周辺の再開発までを見渡すことができます。
厳しい北側斜線規制と1 階に必要な駐車場から切り取られた限られたボリュームの中に、住まい手にとって広く豊かな空間をつくり出すことを目指しました。
まず、半層地下に埋めたRC 造の箱の上に2 層の片持構造の木造ボリュームをのせた3層構成の建物とし、住宅全体をひらけた北の空に向かって開放しました。
北向きのルーフバルコニーからは天空光が室内に入り込み、室内各所から入ってきた自然風はルーフバルコニーへと抜けていく。層間に建物全周にわたって設けられた2 つのスリットは、周囲のどの住宅とも目線が合わず、空と隣地の緑のみを垣間見ることができます。
また、スリットから入ってくるわずかな直射光は、時間の移ろいを住まい手に感じさせてくれます。
ルーフバルコニーとスリットから入ってくる自然を建物全体で享受するため、3 層構成の中に半層ずつズラした6 枚の床を設け、それらを中心の階段でつなぐ立体的な空間構成とした。光や風が通り抜ける階段は、どこにいても家族の気配を感じられる住宅にしたいという建主の要望を叶えてくれます。
都内の密集住宅地にありながら、周囲からの視線を気にせずに自然を最大限享受できるこの住宅は、家族の成長に合わせて互いの距離感を適度に変化させながら緩やかなつながりを演出する、豊かで柔軟な生活の場となることを期待しています。